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MEDIA MG:VOICE02

haruaki OHKUMA
大熊治昭

クライアントの期待値
を上回ることを考え、
負けない提案、気配りを心がける。

最初のヒヤリングで課題を的確に捉える

──現在のお仕事を教えてください。

今は、公益団体のクライアントを数多く担当し、
広報や広告宣伝のお手伝いをさせていただいています。
コンペになることも多く、日々、戦っているような状態です(笑)。
私は、さまざまな現場で積んできた経験を活かし、テレビ、ラジオ、新聞、web、チラシ、
交通広告など、さまざまな媒体を組み合わせた企画を提案しています。

そんな日々の業務のなかで、以前、ミサワホームのweb制作を担当していたときと
今とでは、スタート時点でクライアントの抱える課題が見えづらい、と感じています。
ミサワホームを担当していたときは毎日、密にコンタクトを取り合っていたので、
「こんなプランを実現したい」とか「こんな問題を解決したい」というニーズは、
常にキャッチアップできていました。 しかし、外部のクライアントだとどうしてもお会いするまで、深いところまで掴み切れない。
なので、初回のヒアリングで課題を的確に捉えることが重要と感じています。
初めてお会いするクライアントだと初回提案で「なるほど」の一言をいただけないと
二度と会っていただけないかもしれない。
初回提案のクオリティを最大限高めるためにも
最初のヒアリングは緊張感をもって大切にしています。

──新規クライアントにはどのようにコンタクトを取るのでしようか?

新規クライアントを担当した当初は電話で営業していしまた。
「ぜひ、会ってください」とお願いするのですが、すごく大変でしたね。
「5分だけでもいいですから、5分が無理なら2分でも」みたいな(笑)。
今は、日々の仕事のご評価いただいたところもあってか、
既存のクライアントから紹介していただくことが多くなり、
営業の電話をすることはかなり少なくなりましたね。
やはり、良い仕事をして、良い評価をいただくと、次につながるものだなと実感しています。

求めるものにプラスアルファできて
ようやくスタートライン

──仕事で大切にしていることはなんですか?

コンペ案件などでは、提案前からある程度、クライアントが想定している
アウトプットがあることが多いものだと思います。
その「きっと、こういうものが出てくるだろう」と考えていることから
大きく外してはいけないと思っています。
もちろん想定通りのご提案でも他社に勝つことはできません。
プラスアルファ、一歩先を考える提案が大切だと思います。
クライアントが求めるゾーンを見つけ、
プラスアルファすることができてようやくスタートライン。
どれだけ想定以上のものを付加しご提案できるかが勝敗に係わってくると考えていて、
大切にしています。

──常に意識していることはなんですか?

私は転職が多いせいか、20代の頃は「同世代と比べて自分はいま、どの位置にいるのか」
ということをいつもなんとなく意識していました。
同世代と比べてどれくらい大きな戦力になっているか?
そんな意識を常に持ちながら業務にあたっていました。
いまでは年齢を重ねたことで比較対象が「同世代」という意識はなくなりましたが、
常に他広告会社と常に競争していることは強く意識しながら仕事をしています。
また、クライアントの期待値をいつも上回ることを考え、他の広告会社に負けない提案や、
気配りをすることも心がけています。その結果として、クライアントにご満足いただき、
続けてご発注していただけているのだと自負しています。


「きみと街を繋ぐハトマーク」篇 30秒 / ハトマークグループCM

「熱量」も伝わるプレゼン

──印象に残っている仕事を教えてください。

全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)様のCM『きみと街を繋ぐハトマーク』篇です。
これは2018年4月に公開したもので、99RadioServiceというロックバンドの
堀内孝平さんにCMソングを作っていただき、出演もしていただいて完成したものです。
全宅連様のCMコンペでは、プレゼンの段階で完成されたクオリティのCMソングを
堀内様に作曲していただき提案しました。
そのプレゼンではコンペの段階からクオリティの高いCMソングを仕上げてくれた
堀内様の気持ちも感じ自然とプレゼンにはいつも以上に熱が入りました。
結果、採用いただき今までのコンペの勝利の中でも特に嬉しかった、
「震えた」ことを覚えています。
プレゼンではスキームとかプランニングはもちろん大切なのですが、
それ以外にも「熱量」を伝えるということも大切なんだということを学びました。


「きみと街を繋ぐハトマーク」篇 30秒 / ハトマークグループCM

「組織としての強さ」を育てる

──今後どのような挑戦をしていきたいですか?

30歳を過ぎて後輩も増えてきたので、自分の経験や、得意なことを
後輩に上手く伝えていきたいです。
後輩と仕事をしていると「なるほど!」と気づかされる考え方も沢山あります。
自分の経験や得意なことを伝えつつ、それぞれの能力を高め合い、
互いに作用すると同時にケイパビリティを高め、
組織としての力を高めていけるように仕事に取り組んでいきたいと思います。

「期待値」は常に
上がっていくもの。
先回りして向上していきたい
自分自身も、属する組織も。